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政治を知るための参考書

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林芳正氏出馬は世代交代を加速させる

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衆議院山口3区

 

2021年10月21日に衆議院議員の任期が終わるため、解散総選挙の日程がマスコミに報道されることが多くなってきました。各政党でも公認候補の選定、政界引退の発表も目にするようになりました。

 

そのような中で、林芳正参議院議員(山口選挙区)が次期衆議院選挙において、山口3区から出馬するとの報道がありました。(2021年6月時点での本人発表はまだ)すでに住民票を山口3区に移したとのことですので、確定的かと思われます。

 

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林芳正

山口3区には自民党二階派の重鎮である、現職の河村建夫衆議院も立候補の構えをみせており、自民党分裂選挙の公算が強くなってます。

 

林芳正氏が実際に立候補に踏み切った場合、勝利することは極めて高い状況です。

 

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引用元 ㈱データマックス 顧問 浜崎裕治氏

その理由は以下の2点です。

 

宇部興産の存在

 

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宇部興産

宇部市の人口は約16万人。山口3区に占める割合は50%を越える大票田となってます。宇部市でどれだけ票を獲得できるかが、勝敗を決することになります。

 

宇部市を代表する世界的企業である宇部興産は、年商6000億円強で従業員は1万人を越えます。周辺の取引先を含めれば、膨大な数となります。その宇部興産が公ではないにしろ、どちらの候補を支持するのか。ここが決め手になります。

 

林芳正氏は、宇部興産の創業者である俵田明氏のひ孫という関係にあたります。また現在の代表取締役である泉原雅人氏とは、下関西高校東京大学の同級生という間柄になります。

 

二階幹事長の退任

 

林芳正氏の立候補にあたっては、河村建夫氏所属の二階派会長である二階幹事長の猛烈な反発が予想されます。公認をもらえないことはもちろんですが、最悪は自民党除名ということも考えられます。

 

にもかからわず林芳正氏は立候補に踏み切れたのか。

 

総選挙後に二階幹事長の退任が決まっているからです。

 

二階幹事長の高齢(81歳)ということもありますが、主流3派閥(細田派・麻生派竹下派)の二階幹事長への反発というのが正しい見方です。

 

後任の幹事長は、安倍前総理・麻生財務大臣の盟友である甘利明というのが私の見立です。

 

岸田派(宏池会)の今後

 

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宏池会(岸田派) 衆議院議員

衆議院広島3区

 

次期衆議院選挙において、広島3区公明党の斉藤鉄夫氏が立候補することが決まっています。2021年2月、自民党公明党選挙対策委員長会談で合意事項となっていることです。

 

広島3区はもともと、買収の疑いで逮捕された河井克行衆議院議員の地盤でした。

 

広島県は故池田勇人元総理以来、宏池会の伝統ある牙城です。そこに公明党はくさびをうってきました。

 

宏池会会長(岸田文雄氏 広島1区選出)はどのように対応したのか?

 

結果としては何もできなかった。公明党としては、恐れるに足りずといったところでしょうか。

 

2019年参議院選

 

2019年の参議院選挙において、広島選挙区(2人区)から立候補した溝手顕正氏は落選しました。当選5回の宏池会の重鎮でした。

 

広島選挙区は自民党と野党が1議席を分け合う、無風選挙区でした。当時の安倍総理と菅官房長官の意向を受けて、自民党本部は河井克行氏の妻である河井案里氏を擁立。

 

圧倒的な物量支援を受けた、河井案里氏は当選しました。

 

河井案里氏の自民党公認を阻止できなかった、岸田文雄氏の威光に傷がつきました。本当に総理・総裁候補なのかと。

 

宏池会二代目会長

 

宏池会は古くから、お公家集団といわれています。要するに戦わない集団ということです。

 

官僚出身者が多かったということもありますが、おそらく二代目会長であった前尾繁三郎氏のイメージが強かったからではないかと思います。

 

前尾繁三郎氏は、東京大学から大蔵省へ入省。大蔵省時代に池田勇人氏の知己を得て政界入り。池田氏の側近として、自民党幹事長などの要職を経ました。

 

佐藤栄作元総理の時代、総裁選への立候補に際して煮え切らない態度をとり続けた前尾氏。それに反発した若手グループが起こした、いわゆる大平クーデターによって宏池会会長を失脚することになりました。

 

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前尾繁三郎

当時前尾氏の地元である京都府では、蜷川虎三氏が京都府知事7選中でした。前尾氏も自民党幹事長として、また地元選出の代議士として連戦連敗したことになります。

 

自身の地元をまとめられないのに、国をまとめることができるのか。

 

現在の岸田文雄氏につきつけられています。おそらく2021年9月に行われる、自民党総裁選には不出馬となることでしょう。

 

総選挙後に起こる事

 

晴れて衆議院議員となった林芳正氏は、総裁選出馬への意欲をかくそうとしないでしょう。過去に1度出馬した経験もあることですし。何より総理総裁になるために、リスクを冒して衆議院議員への転身を図ったのですから。

 

国会議員は、1国1城の主です。自らの野心のため、また支援者の期待に応えるためにより良いポストを得て、ステップアップしていかなければなりません。総理総裁のポストを禅譲してもらうような、闘争心なきリーダーの下ではそれは実現できません。

 

菅総理の後継を巡る総裁選の過程において、林芳正氏が立候補の動きを見せた時。宏池会会長の交代という可能性が高まってくるに違いありません。